アートに実は誕生日がある。それが1月17日だ。震災の日だったけれど、ぼくは自宅で誕生日のことを思った。なぜなら、きょう19日はぼくの誕生日。日が近いではないか。

言いだしっぺは初期フルクサスのアーティスト、ロベール・フィリウ(1926-87)。ハプナーでフィルムメーカーだったこのフランス人は、アート・バースデーを決めるにあたって、こんなことを言っている。

100万年前、この地上にアートはなかった。誰かが水の入ったバケツに、乾いたスポンジを落としたのだ。それがきっかけだった。

スポンジはヒトの暗喩か。それは、まあいい。というか、その日はフィリウ本人の誕生日ではないか。理由も何もあったものでない。ちなみに、フルクサスが産声をあげたのは、50年前。ジョージ・マチューナスが音楽家を集めて現代音楽祭を始めたのが、始まりという。挙って参加したアーティスト(ジョン・ケージやヨーゼフ・ボイスら)は、ほとんどが鬼籍に入っている。元気なのはオノ・ヨーコくらいか。

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