信仰を持ったことがない。目に見えない原子の存在は信じて疑わないのに、この地上に神はないとそっけなく思っている。
宗教に音楽は付き物だ。しかし、メシアンの宗教的態度と彼の音楽は、どれほどのかかわりがあるのだろう。彼は宗教的に立派かもしれない。でも、立派だから音楽も優れているとか、そんな結論は導き出せないと思う。正直いって、信仰が深ければ音楽にも深みが出るなどと言われても、ピンとこない。
とか思ってたら、イキナリ道が開けた。空飛ぶスパゲッティ・モンスター教(ここが教会です)、またの名はパスタファリアニズム=以下FSM=。神はミートボールの体にスパゲッティの触手を持つ。ふむふむ、この世界はそんな神が造り給うたのか。もっと、魅力的な造物主、例えばエンデの『はてしない物語』に出て来る「望みを統べたもう金の瞳の君」みたいな、いや、贅沢か。 
創始者(というか預言者)はボビー・ヘンダーソンというアメリカ人。なんで、こんなモン考え出したかというと、この宗教、キリスト教右派へのあからさまなあてつけと同時に、痛快な宣戦布告でもあるのだ。
経緯に少し触れておく。学校の理科の授業で、これまでは「サルが進化してヒトになったんだよ」と教えてきた。しかし6年前、「最初に神様的なモノが世界をつくった」という「ID説(インテリジェント・デザイン)」を正式に教えようと行政が勝手に動き始めた。ID説はあからさまにキリスト教のことだし、進化論を否定しようとする意図がありありだ。ということで、ボビーは「それやるなら、このFSMも正式に学校で教えろ」と声を上げたのだ。
以下に教義の一部を抜粋。ま、でも人に勧めるつもりはない(笑)。所詮はパロディ・カルトだし。
・地球温暖化、大地震、ハリケーンや他の自然災害は1800年代に始まる海賊の数の減少の直接的な結果である。
・信者は海賊の衣装を着る。海賊はモンスター教の中で重要な位置を占めている。
・男性の乳首は痕跡器官ではなく、海賊が気温や風向きをはかるのに必要だったから存在する。
・天国にはストリップ劇場とビール火山が約束されている。
・祈るとき、「アーメン」の代わりに「ラーメン」と言う。
この程度の教義なら帰依してもやぶさかでない。というか、周囲に信者だらけな気がする。ってことで、パスタファーライ!